墓石監査サービスの内容
これまでの墓石の選び方
ケース1 近隣の墓石店に来店
- 展示品や業者おすすめの品からデザインを決定し、見積りを依頼
- 見積りをもらい、そのまま施工を依頼
- 完成
ケース2 墓石紹介サイトに問い合わせる
- 提携している墓石店を紹介してもらう
- 購入墓地の周りの墓を参考に、似たようなデザインで見積りを依頼
- 相見積りをもらい、金額の安い業者に施工を依頼
- 完成
「こういうものなのだろう」と思っていませんか?
石の価値は素人が見て分かりづらいものです。そのため明瞭会計をうたっている業者や、複数の業者から見積りを取った場合も、見積り内容が適正か否かは判断するのは簡単ではありません。このようにあやふやなまま、また金額を決め、決断に至っていることがほとんどです。
高価だからと、良い石で間違いのないものと思ってしまう方もいるかと思います。ですが、実は過剰な施工をしたり、良い石の基準がないため、必要以上に高いだけの石になっていたり、安価になっているものの中には、施工手抜きをしたり、施工時間を短縮させたり、一番あってはならない墓石本体の石を変えたりしている墓石店もあるようです。
墓石監査のサービス内容
墓石店の見積書が、明瞭かつ適正な価格なのかを見定め、報告書を提示いたします。
見積書の内容と墓石監査独自の観点の項目を総合的に判断し、お客様が納得のいくお墓を一緒に作り上げます。
墓石店からの見積書にある事項
※墓石店により、多少の違いはあります。
- ・墓石本体(大きさ・墓誌・芝台等)
- ・外柵(何㎠)
- ・玉砂利
- ・ステンレス製金具(線香蝋燭立・花筒)
- ・字彫代(墓誌含む)
- ・人件費(日数)
- ・機器使用(ユンボ・クレーン等)
- ・基礎(何㎡)
- ・運送費
加えて独自のチェック項目がございます
墓石監査独自のチェック項目
以下項目の5段階評価によるランクづけをし、それぞれの詳細を説明いたします。
- ・施工方法
- ・過去の施工実績
- ・施工場所の使用機器の必要度
- ・見積書の石の質
- ・石の現況
- ・墓石店の未来の質
- ・建立場所の適性
①施工方法
基礎の厚みや目地、接地部分のコーキングもしくはセメントの使用について確認いたします。
建立場所の適性にあった施工方法を考えず、自社の基本のやり方で施工されるケースが多いためです。
②過去の施工実績
創業年数、近年の年間実績、基本の施工方法を確認いたします。資格を持っていても実績がないようでは、実力がともなっていない場合があります。基本の施工方法は、手を抜いていないかの判断基準になります。
③施工場所の使用機器の必要度
施工よっては機器が必要な場合がありますが、大きな機器を持っていない墓石店もあります。建立場所が大きいのに機器が小さければ時間がかかり、当然人件費も高くなってしまいます。
また、墓石店は職人肌の方が多いので、まずは人力での施工方法で考えてしまいがちです。一日の流れをみてペース配分をした時にどこかに無理があると、無意識のうちに手を抜かざるをえなくなり、施工の完成度に関わってきます。
④石の質
石の色や石種を確認いたします。見積書に白石と書かれていても、色の判断は人それぞれ。イメージと微妙に違ってしまうことがあります。
また石種が書かれていたとしても、実は安価の似た石が使われていることもあります。業者によっては相見積りで他社に負けないよう安い石を使って金額を下げているためです。
⑤石の現状
現在の墓石店では、自社で道具や機械を使って一(原石)から作っているところはほとんどありません。
輸入材料や国内の加工業者に委託するのがほとんどであるため、墓石店で原石の状態を知る人は多くありません。地震が起こると目に見えないクラック(亀裂)が入る可能性もありますが、そこまで気にする墓石店は稀です。
⑥墓石店の未来の質
墓石は、次の世代、そしてまた次の世代と代々受け継いでいくものです。アフターフォローの充実は、一見安心できるように思えます。しかし、高齢な方が経営しており後継ぎがいない、個人経営の墓石店であった場合、5年保証・10年保証・20年保証……果たしてその保証は意味があるのでしょうか?
墓石店に大手と呼ばれるところは皆無です。今後の先行きも視野に入れて調査いたします。
⑦建立場所の適性
建立場所によっては、施工する際の困難度の見定め、お墓参りの際に不具合が出ないか、今後の影響を考えます。